振袖を用意するとき、多くの場合はレンタル派と購入派に分かれます。
どちらが多いかと言えば、レンタル派の方が購入派よりも若干数多いといったところ。
成人式にしか振袖を着用しないことを前提にすると、コスパ上、どうしても購入よりも安価なレンタルに頼りがちになります。
ところが、最近では購入派も多くなってきている様子。
景気が良くなり、高級志向になってきたから、というわけではありません。
もちろんそういった理由もあるでしょうが、一番大きな理由として挙げられるのは「はれのひ事件」です。
目次
- 振袖業界震撼、はれのひ事件とは?
- 振袖購入が増えている現実
- 一方で、振袖の購入は金額的にも厳しいという声
- 最長10ヶ月保管!前撮りが終わるとレンタル振袖は持ち帰れる
- まとめ
- 「振袖購入派が増加している理由」とあわせて読みたいコラム一覧
1.振袖業界震撼、はれのひ事件とは?

成人式当日。
振袖の着付けのため、予約していた振袖が保管されているショップに行くと、「営業取りやめ」という前代未聞の出来事が。
豪華で美しい振袖に袖を通すことを楽しみにしていたご家族様、お嬢様の表情は一変。
もうすでに高額入金も終わっており、あとは成人式当日に予約していた振袖を着るだけだったお嬢様たちは、自分の振袖を見ることもできず、袖を通すこともできず、泣く泣く現実を受け入れるしかない状況。
成人の日を前に突然営業を取りやめ、多くの新成人女性が晴れ着を着られなかった「はれのひ」問題は、すぐさまニュースに取り上げられ、世間は一時騒然となりました。
2.振袖購入が増えている現実

振袖の購入派が増えたのは、その翌年の成人式からです。
例の事件のようにはなりたくない。
安心して成人式を迎えたい。
そう思われる保護者の方々が増え、また、お嬢様自身も後悔したくないために購入を考えるようになりました。
結論から言えば、振袖を購入し、成人式までの間、手元にあるというのはとても安心できることです。
あとは着付けとヘアセットだけどちらかの美容院や親族間で手配できれば、成人式はおおむね安心。
レンタルでは不安という思いが、この事件をきっかけに、成人式を迎える方々の心に過るようになった結果です。
3.一方で、振袖の購入は金額的にも厳しいという声

でもやっぱり金額が……と思われる方もいらっしゃいます。
購入派が増えてきたとは言え、まだまだレンタル派の方が割合としては多いです。
というのも、コスパや価格の面で、レンタルの方が魅力的だから。
例の事件以降、保護者の方々やお嬢様たちが敏感になられているのは、成人式当日まで振袖がショップ保管されている状況だったからです。
しかし、成人式の振袖に関して言えば、探せばいくらでも事前受取ができるショップはあります。
たとえば最長10ヶ月もの間、自分の手元に置いておけるショップが一つ。
最長10ヶ月というのは、4月からはじまる「前撮り撮影」が終わったら、そのまま振袖一式を自宅に持って帰れるからです。
4.最長10ヶ月保管!前撮りが終わるとレンタル振袖は持ち帰れる

振袖を手元に置いておける一つの基準として「前撮り」というのがあります。
前撮りまでは各ショップで保管されている振袖も、前撮りが終われば手元に置いておけるという仕組み。
これなら振袖をレンタルしても、成人式当日まで手元に置いておけるので安心できます。
ただし、前撮りのスケジュールはショップによって異なります。
成人式の前年の4月から前撮りのスケジュールがあるショップでは、4月から最長10ヶ月間、振袖のレンタルが可能です。
またショップによっては12月に前撮りが開催されるところもあり、約1ヵ月間だけ手元で保管できることも。
さすがに、はれのひ事件が起きたあとに、「振袖は当日までショップに保管しておきます」では不安が残ります。
レンタルするにしても、購入するにしても、どういった受け渡し方法が一番安心できるか。
じっくりと吟味し、それぞれのショップで検討してみることをおすすめします。
5.まとめ
はれのひ事件以降、成人式までに振袖を手元に置いておきたいという思いが強く、購入派が増加の傾向に。
ただしレンタル振袖でも、ショップによっては最長10ヶ月もの間、自分の手元に置いておけるショップもあります。
一番安心できるのは、前撮り撮影が終わったその日から、自分の手元で保管しておけるかどうか。
成人式当日を安心して迎えられるよう、「振袖の受け渡しはどうなるのか?」について確認しておきましょう。