成人式でレンタルする振袖には種類があります。
それは「規定サイズの中から自分にフィットする振袖」と「今はまだ生地の状態で、これから自分のサイズに合わせて縫製する振袖」の二つ。
前者を普通のレンタル、通常レンタルと呼び、後者はセミオーダーレンタル、またはイージーオーダーレンタルといいます。
同じレンタルなのにどうして違うのか。
なにが違うのか。
様々な価格帯の振袖がある中で、どんな振袖を選べばいいのか。
価格の話を絡めて、振袖の種類についてまとめてみました。
目次
- 通常レンタルとイージーオーダーレンタルの違いとは
- 通常レンタルとイージーオーダーレンタルのメリットとデメリット
- 振袖をレンタルするならお得なのは?具体的な価格の話
- 高額な振袖の理由とは?
- 安価な振袖の理由とは?
- まとめ
- 振袖の価格とあわせて読みたいコラム一覧
1.通常レンタルとイージーオーダーレンタルの違いとは

通常レンタルは規定サイズの振袖をレンタルすることです。
規定サイズというのは、洋服でいうところのS/M/L/Yのこと。
洋服を買うとき、私たちは店頭に並んでいる商品の中から、自分のサイズに合ったものを買いますよね。
通常レンタルで振袖を予約する際は、この方法になります。
すでにできあがっている振袖の中から、自分のサイズに合ったものを予約する。
一方で、イージーオーダーレンタルは、スーツをオーダーメイドで作るときのように、まず自分のサイズを採寸します。
それに合わせて、振袖の形に縫製し、その振袖をレンタルする方法です。
つまりまだ誰も袖を通したことのない新品の振袖をレンタルできるということです。
自分のサイズに合わせて縫製してもらったのに、購入しなくてもいい!というのがイージーオーダーレンタルの魅力の一つです。
2.通常レンタルとイージーオーダーレンタルのメリットとデメリット

通常レンタル
メリット
- すでに縫製されている振袖のため、すぐに着用することができる
- イージーオーダーレンタルよりも価格が安い
デメリット
- 自分に合ったサイズがない場合、サイズ違いで我慢するか、諦めることになる
- クリーニングやシミ抜きなどのメンテナンスは経ているものの、中古品であることに変わりはない
- シミや黄ばみなど訳あり商品があることも
イージーオーダーレンタル
メリット
- 自分のサイズに合わせて縫製してもらえる
- 一から縫製するので、まだ誰も袖を通したことのない新品を着用できる
デメリット
- 縫製完了までに何ヶ月もかかってしまう
- 成人式間近では縫製が間に合わないこともある
- 通常レンタルよりも価格が高い
2-1.2つの振袖レンタル、価格面で比較をしてみた
価格面でいうなら、通常レンタルの方がお得です。
気に入ったデザインがあって、かつ、自分に合うサイズが予約できるなら、通常レンタルをおすすめします。
その方が、縫製を待つことなく前撮り撮影もできますし、成人式が直近の場合でも間に合うからです。
しかしこれはあくまでも自分のサイズに合った振袖が予約できる場合のみ。
洋服を買おうとしたとき、自分のサイズの服がなかったばかりに、サイズ違いを買ったり、デザイン違いを探したり、そもそもそのデザインを諦めたりといった経験はありませんか?
自分に合ったサイズのものがなければ、振袖もこれと同じ状況になります。
それが通常レンタルにおける、大きなデメリットです。
2-2.2つの振袖レンタル、サイズ面で比較をしてみた
サイズ問題を解消するなら、断然イージーオーダーレンタルがおすすめ。
しかもイージーオーダーレンタルは、自分のサイズに合わせて縫製してもらったにもかかわらず、買い取る必要がないのです。
これってとってもお得!
もちろん、縫製してもらった振袖を購入することも可能です。
その場合はレンタル価格のおよそ2倍の価格がかかることを想定しておきましょう。
3.振袖をレンタルするならお得なのは?具体的な価格の話

通常レンタルとイージーオーダーレンタルで比較すると、通常レンタルの方が安いです。
その差はおよそ1.3倍~1.5倍程度。
同じデザインの生地でも、通常レンタルですでにできあがっているものをレンタルするとなったとき、それが20万円の振袖なら、イージーオーダーレンタルとして縫製したものは26万円~30万円ほどとなるわけです。
さらに購入ともなれば、その価格はおよそ2倍になります。
つまり、振袖の価格順は、以下の通りとなります。
通常レンタル<イージーオーダーレンタル<通常購入<イージーオーダー購入
通常レンタルが一番安く、イージーオーダー購入が一番高いというお話です。
ただし、厳密にいうならば、イージーオーダーレンタルよりも高額な通常レンタル品は存在します。
それはデザインであったり、技法であったり、著名な着物デザイナーの起用であったり、名の知れたブランド振袖であったり、そもそも購入ショップ自体の相場が高額であったり、要因はさまざま。
量販店で購入できるオーダーメイドスーツよりも、名の知れた有名ブランドの既製品スーツの方が高いのと同じようなものです。
3-1.そもそも振袖の相場っていくら?
相場がわからなければ、なにが高くて、なにが安いのかわかりませんよね。
振袖の相場を知らないまま安いという理由だけで飛びついたら、実際は相場よりもずっと安くて、失敗してしまった!なんてことにもなりかねません。
逆を言えば、高いものだとは知らなくて、デザインだけで購入したらもっと安いものがあって後悔した!なんてこともありえるのです。
振袖の相場は、レンタルで20万円前後。購入だと40万円前後が相場となります。
成人式のために振袖を予約する際は、およそこのくらいの価格ラインを念頭に、吟味してみましょう。
そうすることで、高すぎる振袖には「なにが違うの?」と疑問を持つようになりますし、安すぎる振袖には「訳あり商品なのでは……」と疑問を持つことができます。
4.高額な振袖の理由とは?

振袖のレンタル相場は20万円前後。
それよりも高額な振袖を見つけたとき、まず私たちが思いつくのは、デザインと生地の違いです。
Tシャツなどのポリエステルよりも、カシミヤのセーターが高いのは生地そのものが高級だから。
また、なんの模様もない無地のTシャツよりも、某テーマパークのキャラクターが描かれたTシャツの方が高かったり、有名デザイナーの作ったTシャツの方が高いことは、なんとなくでも、日々の生活の中でしみついているものです。
これが振袖となった場合。
使用されている生地は大きく分けて2つあります。
ポリエステルと正絹(しょうけん)です。
どちらが高いかと言えば、正絹の方。
ポリエステルはTシャツやウィンドブレーカーなどでおなじみの、安価で量産できる生地。
一方で正絹は、すべてが絹(シルク)でできているため、とっても高価なものになるのです。
20万円前後であれば、おおよそは100%正絹でしょう。
それよりも安ければ、ポリエステルを疑います。
どちらの生地がどういいかといえば、成人式で求められているのは正絹がほとんどです。
ちょっとしたお呼ばれや宴会の場であれば、ポリエステルの振袖でも十分気楽に着用できますが、成人式という人生の一大イベントにおいては、正絹を求める方が9割以上を占めます。
4-1.成人式で正絹の振袖が求められる理由
- 本格的な着物を着せてあげたいという思いが強いから
- やはり一生に一度のことなので、きちんとした振袖を着てほしい
- 正絹の方が色味やデザインにあたたかさがあり、かつ、身体にフィットして着心地がいいため
- 確かに動きやすいのは生地の軽いポリエステルの方だけれど、ポリエステルでは安っぽく見えてしまうため
- ちょっとしたお呼ばれならまだしも、成人式は人生の節目のイベントだから
これらの理由の通り、ポリエステルは軽さや安さが際立つものです。
正絹と比べると生地のあたたかさ、重さも違い、ザ・着物という印象も薄れます。
やはり人生における一大イベントですから、ご家族の方も、一番いい着物を、という思いから正絹を求められます。
4-2.その他、振袖が相場よりも高額になる6つの理由
- デザインの技法が手間暇かかる職人技で、量産が難しいもの
- 有名な着物デザイナーが手掛けている
- この世に一点しかない商品である、または非常に数の少ないデザインである
- 生地が正絹で、よりよい素材を使用し、保存状態も大変よいとされる
- アフターサービスが充実しており、レンタル期間が長い
- 振袖本体価格だけでなく、成人式当日の着付けやヘアセットなどの料金も含まれている場合がある
振袖だけの話ではありませんが、古くから良いものとされている品には、人の手が多く関わっているものが多いです。
職人技、伝統的な技というのものは、それだけで高価なものとなり、自然と振袖本体の価格は高くなっていくのです。
また、価格の中には振袖単体価格だけでなく、本来、単体なら5万円以上はする袋帯や草履・バッグ、その他小物類の他、成人式当日の着付けやヘアセット料金がすべて含まれている場合があります。
そうなると、必然的に価格は高くなり、相場よりも高額な印象を受けるわけです。
ですからレンタル価格を見たときに「高い!」と思ったら、その価格は振袖単体の価格なのか、それとも予約したいものすべて含まれているのか、一度確認してみましょう。
そこでもしも振袖単体価格という話になるなら、その振袖は生地・デザイン・アフターサービス面でなにか高額になる理由があるのかもしれません。
5.安価な振袖の理由とは?

先述した生地の話にもありましたが、ポリエステルの振袖は安価です。
だからといってポリエステルが悪いというわけではありません。
正絹の振袖に比べて軽やかで動きやすいですし、自宅の洗濯機でも洗うことができます。
「お手頃価格で振袖を試してみる」という感覚なら、ポリエステルの振袖は十分おすすめできる商品です。
しかし、やはり成人式というのは人生における一大イベント。
本格的で、正統派の、きちんとした振袖を、と望むのであれば、正絹の振袖が一番です。
ですので、正絹派の方は相場よりも安い振袖にご注意ください。
もしかするとその振袖の生地の素材は、安価な素材を使用しているかもしれません。
5-1.安い振袖の理由は?次の5点を確認しよう
- トレンドからズレた一昔前のデザインである
- 量産されたデザインで、成人式で人と被る可能性がある
- デザインの技法が手間暇かかる職人技ではなく、プリントで作られている
- シミや黄ばみ、破れなどがある訳あり商品
- アフターサービスがなかったりレンタル期間が極端に短い
安価な振袖のすべてがこれらの要因に沿っているというわけではありませんが、おおよそ安い振袖にはなにかしら、価格が安くなる要因があります。
だからこそ、安い振袖は実際に目で見て、触れて、試着をするまで安心ができません。
成人式で失敗しないためにも、振袖選びは価格面でも慎重になる必要があります。
6.まとめ
レンタル振袖には2種類あります。
通常レンタルとイージーオーダーレンタル。
価格としてはイージーオーダーレンタルの方が通常レンタルより高いですが、サイズが自分サイズに合わせられる点・新品をレンタルできる点からイージーオーダーレンタルが人気です。
また振袖のレンタル相場は20万円前後であることから、安すぎるレンタル振袖には要注意!
安い振袖の理由は全部で5つです。
- トレンドからズレた一昔前のデザインである
- 量産されたデザインで、成人式で人と被る可能性がある
- デザインの技法が手間暇かかる職人技ではなく、プリントで作られている
- シミや黄ばみ、破れなどがある訳あり商品
- アフターサービスがなかったりレンタル期間が極端に短い
成人式を満足に過ごすため、振袖レンタルは、振袖選びから慎重に吟味しましょう。