成人式の振袖を用意する3つの方法
きものおおみ
まるやま
実家に振袖があるのとないのとでは、成人式への準備も違ってきます。
かつて母が着ていた振袖が家にあるのなら、それを着るのもあり。
もしも家にある振袖のデザインが自分好みでなかったり、そもそも振袖を持っていない場合は、レンタルか購入かの選択になります。
成人式の振袖は、どうやって準備するのか
割合としては、レンタル派が過半数を超え、次いで購入派が割合の多くを占めます。
実家にある振袖を成人式で着用される方は全体の1割ほど。
それぞれのメリットとデメリットって、どんな点が挙げられるのでしょう?
レンタル振袖派
メリット
- 価格が購入よりも安くなる
- 成人式の1回きりの着用ならコスパもいい
- 長期保管の必要がなく、メンテナンスなどの手間がかからない
- 最新のイマドキデザインの振袖が予約できる
- 一式フルセットでレンタルできるので、準備が楽
デメリット
- 成人式だけでなく2回以上着用する場合は金額がかさむ
- 返却するためショップに行ったり、宅配の準備をするなど手間がかかる
購入振袖派
メリット
- 成人式だけでなく着たいときに何度でも着用できる
- 妹や親戚、娘ができたときに、改めて振袖を準備する必要がない
- 2回以上の着用ならレンタルするよりもお得になる
- 世代を越えて思い出深い振袖となる
- 一式フルセットで購入できるので、準備が楽
- ショップ任せではなく、自分の手元でしっかり保管ができる
デメリット
- レンタルするよりも価格が高くなる
- 購入した当時のデザインなので着用するタイミングによってはトレンドからずれたデザインになっている
- 保管やメンテナンスのための手間がかかる
実家にあるママ振袖派
※ママ振袖とは、お母さんが成人式で着ていた振袖のこと
メリット
- 新たに振袖を用意する費用がかからない
- 世代を越えて思い出深い振袖になる
- 母や祖母が着ていた振袖を着るというのは、気持ち的にも特別感がありうれしくなる
- 今風トレンドにあわせて小物のみを新調することも可能で、費用も一式レンタルするより安く済む
デメリット
- 成人式前にクリーニングなどメンテナンスをする必要があり、費用が発生する
- 20年~30年、ものによっては60年以上前の振袖のため最新のトレンドデザインからずれた振袖になる
- 一式揃っていない場合もあり、準備に苦労することになる
イマドキのデザインが気になる!
成人式でダサくない振袖を着るなら?
成人式でダサくない振袖を着るなら、レンタルか購入がおすすめです。 ママ振袖は、購入当時のトレンドが色濃く出ている振袖のため、現代のトレンドからはかなりズレたデザインになっていることも。 帯締めや帯揚げ、重ね衿などの小物類を一新することで、今風のコーディネートにもできますが、やはり最新トレンドを気にされる場合は、レンタルか購入がおすすめです。
成人式で人気の振袖デザインは、大きく分けて4つ。
古典
成人式で最も定番とされるデザインが古典柄のデザインです。
クラシカルデザインとも呼ばれており、和花柄や吉祥文様など、着物らしく豪華なデザインの振袖となります。
ザ・振袖という印象なので、万人受けしやすく、周りや親世代からも好評を得られるでしょう。
大人びた印象に見せたい人、普段とは違う自分を演出したい人、きれいにすらりとした印象を求める人にはおすすめのデザインです。
モダン
ザ・振袖といったデザインとは異なり、個性的で大胆なデザインがモダンデザインです。
色遣いも派手さがあり、清楚や大人しめな印象とは少し違う、現代的できらびやかな印象の振袖が多くなります。
たとえば古典柄では桜や菊などの和花柄が多くあしらわれています。
それがモダンでは大胆な牡丹やバラ、蝶。桜は桜でも金刺繍が使われているなど、とても個性的で現代的なデザインになります。
ガーリー
ガーリーな振袖デザインは色味が淡いもの、可憐なもの、少女らしいものが多いのが特徴的。
小柄な方にぴったりな小さな桜文様が散りばめられたりするのもガーリーな振袖デザインには多いです。
周りからはかわいらしく大人しめ、清楚な印象に見られやすいもの。
色味自体もピンクや白、淡いオレンジなどが多く、肌に馴染みやすいデザインとなっています。
レトロ
モダンデザインとは正反対な振袖デザインがレトロな振袖です。
丸みを帯びたシルエットが多くあしらわれており、色使いもビビッドカラーやどこか懐かしい色遣いが目立ちます。
個性的なのはモダンもレトロも同じくらい。
レトロの場合は振袖の生地の色が多く見えます。
余白が多いデザインが特徴的とも言え、おっとりとした印象を受けます。
モダンの場合は余白はそれほどありません。柄が多くあしらわれており、豪華な印象になります。
気に入った振袖、自前の振袖を今風トレンドにアレンジするには?
もしも気に入った振袖がレトロ風で、もう少し今風要素を取り入れたい方。
ザ・古典で堅苦しいため、少し遊び心をプラスしたい方。
ママ振袖では30年前、60年前もの代物なため、少しでも今風のコーディネートに近づけたい方。
そういった方々におすすめしているのは、小物類でのアレンジテクニックです。
振袖の小物というのは、基本的に4つのアイテムがあります。
袋帯、帯締め、帯揚げ、重ね衿。
これらは振袖を彩る上で、コーディネートを楽しめるアイテム。
たとえば、同じ赤地の振袖であっても、袋帯のメイン色が違うだけで印象はガラリと変わります。
金や白地、淡い色味の袋帯ですと、ふんわりと可憐な印象になりますし、濃い色味の袋帯だとキュッと締まって見えます。
淡い色味の袋帯を選ぶなら、帯締めや帯揚げを濃い色味のものにして、キュッと締まった印象を作るのもおすすめです。
逆に濃い色の袋帯を選ぶなら、帯締めや帯揚げは淡い色で組み合わせて、バランスを取るのもいいでしょう。
このように、小物の組み合わせでも、振袖の印象は変わります。
あなたはどう見られたい?
振袖コーディネートはこう作る!
はじめて振袖を着るとなると、自分に似合うコーディネートってわからないものですよね。
洋服とは違うので、なにが似合うのか、どんな柄が自分らしいのか、帯締めや帯揚げの色の組み合わせは変じゃないかなど、不安な点がたくさん!
ここからは振袖を決めるときの簡単3ステップをご紹介します!
ステップ1.まずは振袖の色を決めましょう
何色の振袖が似合うのか。どんな柄の振袖が自分らしいのか。
顔立ちや雰囲気、性格を重視して選ぶのが振袖です。
考え方として簡単なのは、大きく分けて2パターン。
自分の好きな色の振袖を予約する
普段着ることのない色の振袖を予約する
メインとなる振袖に好きな色を使わなくても、帯締めや帯揚げ、重ね衿などの小物に好きな色を使うこともできます。
ならばここはひとつ、普段着ることのない、成人式だけの特別な色合いの振袖を着るのもおすすめです。
ステップ2.振袖に合った袋帯を決めましょう
顔立ちや雰囲気に合わせて振袖を決めますが、袋帯は振袖によって決めます。
暖色系の振袖を選んだなら、金地の袋帯で豪華に見せたり、黒地の袋帯で引き締まった印象に見せたり、おすすめは様々。
逆に寒色系の振袖を選んだ場合は、おしとやかさを演出するなら金地の袋帯を、個性的に見せるなら黒地の袋帯がおすすめです。
大きな柄の袋帯はポップで年相応なかわいらしさが演出できます。
きめ細やかで豪華なデザインの袋帯は、大人びた印象をに。
「どういった年齢として見られたいか」も袋帯一つで決まるものです。
ステップ3.実際に試着をしながら、帯締め・帯揚げ・重ね衿を決めていきましょう
振袖と袋帯が決まったら、次は帯締め・帯揚げ・重ね衿を決めていきましょう。
実際に鏡の前に立ち、試着をしながら、印象の確認をしていきます。
自分の好きな色を取り入れるなら、こういった小物類がおすすめです。
また振袖の柄に使われている色と同じ色の小物を選んでみるのも、コーディネートを決めるテクニックです。
成人式で振袖を着るなら、揃えなければならないアイテムがたくさん!
レンタルや購入でよく聞く「フルセット」には、どんなアイテムが入っているのか知っておきましょう
振袖を着用するために必要なアイテム一覧
振袖/ショール(ファー)/小物一式(肌着/裾除け/衿芯/長襦袢(半衿つき)/足袋/三十仮紐/腰ひも5本/伊達締め2本/コーリンベルト1本/前板/後板/帯枕)/重ね衿/帯(袋帯)/帯締め/帯揚げ/草履/バッグ/髪飾り/
これだけのものがセットになって、価格相場は、レンタルなら20万円前後になります。
またショップによっては、このレンタル料金、20万円に、成人式当日の着付け・ヘアセット・メイクや前撮り撮影料金が含まれていることも!
成人式のための振袖レンタル価格相場:20万円
振袖+必要小物類+成人式当日のお支度(着付け・ヘア・メイク)+前撮り撮影(衣裳代・着付け・ヘア・メイク・撮影)
成人式のための振袖購入価格相場:40万円
振袖(倍額)+必要小物類(倍額)+成人式当日のお支度(着付け・ヘア・メイク)+前撮り撮影(衣裳代・着付け・ヘア・メイク・撮影)
成人式のため小物だけをレンタル・購入価格相場:10万~20万
袋帯:80,000円~300,000円程度
帯締め:3,000円~20,000円程度
帯揚げ:3,000円~20,000円程度
重ね衿:2,000円~10,000円程度
草履:8,000円~50,000円程度
バッグ:10,000円~80,000円程度
ママ振袖をお持ちの場合、多くの方は袋帯を新調するか、それとも帯締め・帯揚げを新調するか、どちらかになります。
中には草履が擦り切れてしまっていて、新しく用意しなければならない人もいらっしゃいますし、そうなった場合、草履や振袖のデザインに合わせて、バッグも新調されることが多いです。
基本的にレンタルでも購入でも、振袖用の草履とバッグはセットで提供されていることが多いからです。
また、小物だけを見繕った場合、ものによっては振袖をフルセット一式レンタルした方が安くなる場合も。
なにが不足していて、なにを新調しなければならないのか。
予算と相談しながら、自分だけの振袖アレンジを楽しんでみましょう。
成人式のため、振袖を準備するとなったとき。 ショップを選ぶ基準は、なにをポイントに考えればいいのでしょう?
こうあったらいいな、といううれしいポイントは全部で4つ
- デザインや色の種類が豊富で、振袖の点数がより多く揃っているショップ
(より多くの中から自分好みの振袖を選びたい!) - 成人式当日の着付けやヘアセット、メイクの手配までがスムーズにできるショップ
(一括で申し込めるのが便利!) - 前撮り撮影の予約も簡単にできるショップ
(その場で撮影スタジオの予約が取れるのは便利!) - 振袖フルセット一式をレンタル・購入したときの特典や保証、サービスが充実しているショップ
(高価な買い物だからこそサービス面はどう?)
おすすめショップ・ベスト4
1.京都さがの館
ショップに並んでいる振袖のデザインは多種多様なのが特徴的。
古典柄から最新のモダンデザイン、レトロやガーリーテイスト、クールテイストな振袖まで、そのデザインジャンルは幅広く、点数も豊富です。
レンタルと購入価格が明瞭会計で安心なだけでなく、レンタルの場合は最長10ヶ月もの間、手元に置いておける点も信頼と安心を寄せられるところです。
サービスも手厚く、独自のスタジオが併設されているため前撮り撮影の予約もスムーズ!
成人式当日はショップでの着付が可能な他、提携美容室の紹介制度も充実。
振袖購入者には、成人式後のお手入れサービスもついてくる他、卒業式のレンタル袴が無料になるなど、豊富な特典つきです。
振袖レンタル・購入ショップエリア
京都・大阪(梅田・茨木・なんば・天王寺)・兵庫(神戸)・東京(新宿・池袋)
2.きものおおみ
3.山田屋
4.Mai
ここで注意が必要なのが、お住まいの地域に店舗があるショップとネットショップの違いです。
振袖は価格帯からして易々と手が出せるものではありません。
それが成人式のためともなれば、お父さん・お母さんにとっても、当事者にとっても人生最大の大切なイベント。失敗はしたくないものです。
店舗型のショップの場合、実際に見て、話を聞いて、触って、試着ができるため、信頼がおけます。
しかしネットショップの場合は、実際に試着ができない分、価格の安さに騙されたり、サイズの違いや生地のでき、画像と色味が違った!なんていう失敗談は多いです。
やはり振袖をレンタル・購入する場合は、お住まいのお近くにあるショップの中から検討するのが、一番安心できる方法です。
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