成人式で振袖を予約する際、コーディネートで悩んでしまうのは袋帯、帯締め、帯揚げ、重ね衿をどうするかです。
ですが、そもそも予約する振袖が決まっていなければ、それに合った袋帯もその他の小物類も決めることができません。
そこで今回は「まず自分らしい振袖を選ぼう」ということで、成人式における人気の色や振袖の色が持つ印象など、徹底解説。
来年、再来年に成人式を控えている方にとって、これからの振袖予約に役立つ内容となっています。
目次
1.成人式の振袖予約で一番人気の色は？TOP5をご紹介！
大人になってから着る「赤」って、子供っぽさも少女っぽさも抜けて、どこか気品漂う凛々しくも素敵な女性という印像になります。
その赤が、成人式の振袖予約では一番人気。
振袖の人気色というのは、毎年順位が微妙に変わるもの。
その年、その年でトレンドが変わりゆくからです。
しかしながら、赤色の振袖だけは、どの年も例年1位にランクインするほどの人気ぶり。
成人式の振袖人気色ランキング
- 赤
- 青・紺
- 黒
- 白
- 緑
その中でも赤は不動の1位。
続く青・紺、黒、白、緑の割合は、微々たるものではありますが、毎年変動。
ただおおよそ、この数年を見ている限りでは、振袖の人気色のTOP5はこの5つの色になります。
1-1.圧倒的人気！振袖の定番色はどうして「赤」なの？
子供の頃、ランドセルの定番は赤でした。
上履きの爪先も赤なら、女の子を示す色も赤。
今ではもう、赤は男女関係のない色となりつつありますが、少女時代には、赤＝女の子という認識があったのではないでしょうか。
それが学生時代には廃れはじめ、自分の好む色を好むままに生活に取り入れ、やがて二十歳になったとき。
振袖選びでまず目を惹くのが赤色です。
それもビビッドカラーな赤ではなく、落ち着いた、深みのある、上品な色合いの赤。
少女時代に与えられてきた赤色は卒業し、二十歳という年代は、気品あふれる女性として上品な赤に目を奪われる年。
赤色が毎年成人式で人気なのは、少女時代に別れた赤が再び目の前に現れ、ワンランク上の美しい女性象を彷彿させるからです。
いわば懐かしの元恋人のような感覚。
再び目の前に現れた赤色が、自分を求めている。
今しか着用する機会がないとなれば、おのずと赤色の振袖が予約の候補に入ってきます。
また、赤色そのものが、人目を惹くというのもあります。
主役の色としても存在感がありますから、成人式では多くの方が赤色の振袖を気に入って予約されています。
さらに言えば、赤は万人受けする色。
世代が上になればなるほど、まだまだ赤は女性の色という認識が根強いですから、周りから見て「いい色ね」「きれいね」と絶賛される色です。
1-2.青・紺が成人式では二番人気の振袖色
落ち着いた色味で、知的に見える色ということから、大人になりゆく女性像を彷彿させます。
凛とした美しさを演出するには、最適な色。
さらに普段着として着慣れた色、見慣れた色であることから、多くの女性に人気です。
赤色の振袖を着用される方が10人に3人なら、青・紺色の振袖を予約される方は10人に2人の割合。
つまり成人式で振袖を着用する予定の半数の方が、赤・青・紺色のうち、いずれかの振袖をご予約されるということです。
青・紺系の振袖は、それほどまでに人気の色。
寒色系で、しかも濃い目の色なので、肌がより一層白く見えるだけでなく、引き締まって見える効果があります。
さらに柄が斜めに走っていたり、縦に長くあしらわれていると、脚長効果も期待できる色です。
1-3.振袖人気色第3位、黒はシックで大人な女性に様変わり
黒には、肌を白く見せる効果もある他、振袖に彩られた様々な文様をくっきりと映し出す色です。
つまり豪華さが際立つということ。
暖色系だと埋もれがちな金彩の文様も黒地の振袖だとはっきりと豪華に見えます。
黒地を身にまとうと、すっきりと細く引き締まって見えるため、身長の高い方におすすめの振袖です。
一方で小柄で華奢な方が着ると、少し重たく見えてしまうことが。
回避するためには、多彩な色遣いの振袖を予約するか、または小さな柄が多くあしらわれていて、黒地の面積が少ないものを選ぶと豪華な雰囲気になります。
1-4.清楚さはNo.1！白地の振袖は10人に1人の割合で選ばれている
成人式という式典に、清楚な様相で出席するなら、断然白の振袖がおすすめです。
清廉潔白な印象を周りに与えると同時に、これから先何色にも染まる可能性も示唆します。
挑戦という気持ちや、これから先の成長を表すなど、新しいスタート地点に立つような心地にもなります。
また、白地は日常生活に馴染みのある色でもあります。
普段から着慣れている色なので、自分に似合うこともわかっている色。
選びやすく、また、袋帯や帯締め、帯揚げ、重ね衿の色が何色でもぴったりくる振袖の色地です。
コーディネートが自分好みに決まるという意味でも、白地の振袖は人気を集めています。
1-5.意外と増え続けている緑色の振袖
成人式で定番カラーと言えば、先述しているように、赤、青・紺、黒、白の4色。
ここについ最近、ランクインしはじめたのが「緑」の振袖です。
TOP5にランクインしているものの、緑の振袖を選ばれる方は少数派。
なのにどうしてTOP5にランクインしているのでしょう？
答えは単純に「人と被りたくないから」です。
多くの人が定番カラーである赤や青系の振袖を着用するとなると、成人式当日の会場はどうなると思いますか？
そう、周りを見れば見るほど、自分と同じ色味の振袖ばかりが目立ってくるわけです。
せっかくの成人式ですから、一番きれいな自分でいたいのに、人と色が被ってしまったがために、なんだか今一つ乗り切れない自分がいる……。
口には出さないまでも、どうしても人と比べてしまったり、本当に似合ってるのか不安になったりします。
それを考えると、人と被りそうな色は避けたいのが本音。
緑色の振袖が人気TOP5にランクインしているのは、そういった「人と被りたくない色」を予約する人が増えてきたからです。
さらに緑色には癒し効果もある他、普段着には着る機会がないために、この機会に着たいなという方が多いのです。
濃いめの緑なら肌は白く見えて、引き締め効果もありますし、鮮やかな緑は人目を惹いて明るく美しい様にも見えますから、人気になるのもわかる色味です。
ただ、こうして人と被りたくないために選んでいる色も、同じような理由で多くの人が選びはじめると、たちまち人と被りやすい色になってしまうのが皮肉なところです。
ランキング外の振袖の色は？人と被りたくないなら、おすすめは全部で3色
人と被らない色としておすすめできるものが3色あります。
- 紫
- 黄・オレンジ
- 茶色
地域柄の特色もあり、中にはこれらの色が人気のエリアもあります。
しかしながら、全国的に見ていると、紫、黄・オレンジ、茶色系の振袖は人と被りにくい色の振袖です。
黄やオレンジはまだしも、紫や茶色は渋さがあり、嫌煙したい方もいるかもしれません。
ですが、振袖はなにも振袖単体で着用するものではありません。
袋帯のデザインや色味によってその表情を変え、印象ががらりと変わるもの。
さらに振袖自体の柄によっても、豪華に見えるものもあるので、人と被りたくないという方は、検討してみる価値ありです。
3.まとめ
ここでは、振袖人気色についてまとめてみました。
定番の人気色から最近急増中の振袖色まで。
ランキングを見てみると、人気度合いは次の通りです。
- 赤
- 青・紺
- 黒
- 白
- 緑
一方で人と被りたくないという方におすすめなのは下記の3色です。
- 紫
- 黄・オレンジ
- 茶色